2016/03/07
食事から摂取した糖質・たんぱく質・脂質が、体内で代謝され、エネルギーとなる過程で、ビタミンはとても重要な働きをします。
中でもビタミンB群は、クエン酸回路(TCA回路)といわれる、ミトコンドリア内で三大栄養素からエネルギーを産生する機構において、酵素の活性を高める“補酵素”としての役割を担います。
補酵素により酵素の活性が高まれば、栄養素の燃焼力もアップ!
細胞にエネルギーがみなぎり、代謝もアップするというわけです。
一方、ビタミンB群が不足すると、補酵素がつくられない→補酵素の助けがない→酵素の働きが悪い→代謝が悪くなる、という負のスパイラルに陥ってしまいます。
詳しくは「栄養素を知ろう」コーナーでも解説していますが、以下に三大栄養素の代謝に関連するビタミン類を抜粋して紹介します。
糖質が燃焼してエネルギーをつくる糖代謝に関係します。
さまざまな食品に広く存在しますが、その量は少なく、小麦や米の胚芽、全粒穀類、豆類、ナッツ類、豚肉、レバーなどに比較的多く含まれます。
エネルギー生成に関係する補酵素として働き、豚肉、うなぎなどに多く含まれ、緑黄色野菜や魚介類、鶏卵、乳製品などに含まれます。
たんぱく質を構成するアミノ酸の代謝に関係し、神経伝達物質の合成にも関与します。
動物性・植物性食品に広く含まれ、腸内細菌によっても合成されます。
レバー、豆類、魚介類に多く含まれ、主食である米(特に玄米)にも含まれています。
糖代謝・アミノ酸代謝・脂肪酸代謝のすべてに関連する酵素の補酵素として作用し、体内ではアミノ酸のトリプトファンからも変換されます。
動物性・植物性食品に広く含まれ、レバー、魚介類、落花生などに特に多く含まれます。
牛乳や卵はトリプトファンの多い食品です。
CoA(コエンザイムA)の構成成分として、脂肪酸の合成・分解に関わります。動物性・植物性食品に広く含まれ、ビタミンB6と同様に腸内細菌によっても合成されます。
落花生など豆類、魚介類、穀類、卵、葉菜類に多く含まれ、カリフラワーやマッシュルームにも多く含まれています。
運動などでエネルギーをたくさん必要とするときに、これらのビタミンをバランスよく摂取していれば、糖質・たんぱく質・脂肪を効率よく燃焼させて、エネルギーを産生でき、ダイエットにも効果的です。
まだまだ寒い日もありますね。
お鍋は、 魚や肉などといっしょに、野菜のビタミンをしっかりチャージして、代謝アップをはかってみてはいかがでしょうか?
心もカラダもぽっかぽかになりますよ。